側頭部が薄毛になる原因は？主な改善・対策方法をご紹介！
側頭部の薄毛の原因
側頭部の薄毛は、血行不良や頭皮状態の悪化によって起こります。
それらの原因を、詳しくまとめました。
慢性的なストレス
慢性的なストレスによって、側頭部がはげる可能性があります。
長期間にわたって過度なストレスがかかることで、自律神経やホルモンバランスが乱れるからです。
自律神経が乱れると、交感神経が優位になり副交感神経が働きにくくなるので、睡眠不足や血行不良に陥ります。
毛髪の成長を促す「成長ホルモン」が分泌されるのは、良質な睡眠中です。
また、健康な髪の毛が育つためには、栄養素や酸素が必要です。
睡眠不足によって成長ホルモンの分泌が減少したり、血行不良によって栄養素や酸素が頭皮に届きにくかったりすると、健康な髪の毛が育ちません。
眼精疲労
眼精疲労は目の周りの筋肉が緊張して固まり、毛細血管を圧迫するので、血流が悪くなります。
その結果、ストレスと同じく、健康な髪の毛が育ちにくくなります。
パソコンやスマートフォンの使いすぎが、眼精疲労の主な原因です。
眼精疲労が溜まるとすぐに薄毛になるわけではありませんが、長期間疲労が溜まったままだと、側頭部の髪の毛に影響します。
喫煙
喫煙も血行を悪くするので、側頭部の薄毛になりやすいです。
タバコに含まれているニコチンによって、血管が収縮するからです。
頻度や本数が多ければ多いほど、血行不良になりやすいです。
不適切な頭皮ケア
不適切な頭皮ケアを続けると、頭皮の乾燥や炎症が起こる可能性があり、薄毛になりやすいです。
不適切なケアとは、具体的に下記のようなことです。
- 洗浄力が強いシャンプーで洗う
- 洗髪中に爪で頭皮を傷つける
- 洗い残しやすすぎ残しがある
- 洗髪後すぐに乾かさない
必要な皮脂は残しながら、頭皮環境を清潔に保つことが大切です。
肩のこわばり
凝りで筋肉が硬くなるのも、頭皮やその周辺の血流が悪化する原因です。
特に、肩や首は頭と近い位置にあるため、影響を受けやすいです。
デスクワークや長時間同じ姿勢を続けることが多い方は、肩が凝りやすい傾向にあります。
運動不足や体の冷えも、凝りの原因です。
側頭部の薄毛の改善対策
側頭部の薄毛を改善する方法をご紹介します。
普段の生活に取り入れてみてください。
目の疲れを癒す
目の疲れをとり眼精疲労を軽減させることで、頭皮の血行も良くなります。
疲れを癒す方法には、目の周りのマッサージやホットアイマスクなどで温めることが効果的です。
アイマスクは蒸しタオルで代用できるので、お家でも簡単に試すことができます。
目の疲れが溜まりにくくするために、スマートフォンやパソコン、テレビなどのデジタル機器をなるべく長時間見ないようにして、1時間に1回は目を休める休憩を取り入れてみてください。
ストレッチや運動を行う
ストレッチや運動をおこなうと、全身の血流が良くなり、頭皮に酸素や栄養が届きやすくなります。
散歩やストレッチなどの軽い運動でも、凝りを和らげることができます。
軽いストレッチは、仕事の休憩時間や就寝前がおすすめです。
凝りをほぐしながらリラックスすることができるので、ストレス軽減や深い睡眠につながり、健康な髪の毛が育ちやすくなります。
ヘアスタイルを変える
同じ分け目や同じ結び方を長期間続けると、毛穴に負担がかかります。
ポニーテールや、お団子ヘア、マンバンヘアなどは、強く結ぶことが多く、側頭部の髪を引っ張りやすい髪型なので、抜け毛の原因になる可能性があります。
定期的に分け目の位置を変えたり、強く結ぶ髪型を毎回しすぎないようにしてください。
仕事などで結ぶ機会が多い方は、ゆるく結んだり、結び終わった後に少し髪の毛を引き出して緩めると負担が少なくなります。
また、側頭部ハゲの場合は、髪の毛をおろしていた方が薄毛が隠れやすいです。
側頭部にボリュームを出すことができる、ショートヘア・マッシュヘア・ボブヘアがおすすめです。
頭皮のコリをほぐす
頭皮のコリがほぐれると、血行不良により届きにくくなっていた酸素や栄養素が、頭皮に届き、健康な髪の毛が生えやすくなります。
頭皮のコリをほぐすためには、自宅でのセルフマッサージや美容院でのヘッドスパがあります。
耳上の側頭部は眼精疲労の影響を受ける場所なので、コリやすいです。
自宅でマッサージをするときは、指の腹を頭皮にしっかりとつけて、地肌から動かすようにしてください。
髪の毛の上をさする程度では頭皮のコリはほぐれません。
上に引っ張る意識で、少しずつ場所をずらしながらマッサージすると、側頭部のコリが取れやすいです。
マッサージ機や櫛のような、頭皮マッサージグッズを使用すると、より簡単に日々の頭皮ケアができます。
食事や生活リズムを改善する
バランスの良い食事を摂って規則正しい生活をおくることで、自律神経やホルモンバランスが整います。
すると、頭皮状態が良くなり、健康な髪の毛が生えやすくなります。
髪の毛の主成分はタンパク質であるケラチンです。
そのため、食事では積極的にタンパク質を摂取してください。
ビタミンA・ビタミンB群・ビタミンEなどのビタミンや、亜鉛・鉄分などのミネラルも髪に必要な栄養素です。
気分転換やリフレッシュをする
リフレッシュすると、ストレスが減少して自律神経が整います。
そして血流が良くなったり睡眠の質が上がったりすると、側頭部の薄毛の改善・対策になります。
ストレスの原因はさまざまです。過度なストレスがかかっている場合は、まず何が原因なのかを理解しましょう。
そして、趣味の時間や休息の時間を増やし、なるべくストレスが溜まりすぎない生活にしてください。
育毛効果のある製品を活用する
育毛剤は「医薬部外品」に分類され、今ある髪の毛を育てて抜け毛を防ぐ効果があります。
血行不良など頭皮環境が悪化していることが原因で薄毛になっている場合は、育毛剤で薄毛が改善する可能性があります。
育毛剤は、ドラッグストアでも販売されているため、気軽に購入することが可能です。
洗髪後の清潔な状態の頭皮に使用して、軽く頭皮マッサージをしながら馴染ませてください。
用法用量を守り、継続的に使用する必要があります。
医療機関に相談する
薄毛はさまざまな原因が重なって起きていることがあるので、対策をしたのに改善しないことも珍しくありません。
医療機関に相談すれば、薄毛原因を考えて最適な改善方法を提案してくれます。
側頭部やその他の部位がランダムに薄毛になったり、急に薄毛が進行したりするときは、内科系の病気によって起きている可能性があります。
倦怠感や、むくみ、貧血など、他に気になることがあれば、早めに医療機関を受診しましょう。
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側頭部の薄毛とAGA（男性型脱毛症）の関係
AGAによる男性の薄毛は多いですが、側頭部のみの薄毛は、ほとんどの場合AGAではありません。
その理由を詳しく解説します。
AGAは頭頂部や前頭部で発症しやすい
AGAとは、男性ホルモンと遺伝が関係して起こる脱毛症です。
男性ホルモンである「テストステロン」と酵素の「5αリダクターゼⅡ型」が結合して発生する「DHT（ジヒドロテストステロン）」が、毛周期を乱すことで発症します。
この、「5αリダクターゼⅡ型」が、頭頂部と前頭部に多く存在することが、頭頂部や前頭部がAGAになりやすい原因です。
側頭部と後頭部の薄毛はAGA以外の原因であることが多い
側頭部と後頭部の薄毛は、AGAが原因で起こっている可能性は低いです。
上記でも説明したように、AGAは、前頭部や頭頂部に薄毛の症状が現れやすい特徴があるからです。
側頭部や後頭部だけが薄毛になったときや、側頭部や後頭部も含めてまだらに薄毛になったときは、生活習慣やその他の疾患が原因かもしれません。
側頭部の薄毛の原因となる疾患
脱毛症の種類によって原因や対策は異なります。
- 甲状腺ホルモンの異常
ホルモンの分泌量過多または不足することによって起こる。
薄毛とともに、むくみや疲労感を感じることもある。 - 蛇行性脱毛症
側頭部から後頭部にかけて髪が抜ける脱毛症で、自己免疫疾患やストレスが原因。
円形脱毛症が進行して起こるので、自然治癒しにくい。 - 牽引性脱毛症
結んだときなどに髪の毛が引っ張られ続けて、毛穴に負担がかかることで脱毛する。
髪型を変えて毛穴の負担を軽減すると改善が見込める。 - びまん性脱毛症
ホルモンバランスの乱れや加齢などが原因で起こる。
髪の毛が全体的にまばらに抜けることが特徴。 - 脂漏性脱毛症
皮脂の過剰分泌によって頭皮が炎症し脱毛する。
頭皮に痒みのある湿疹やフケが現れる。
薄毛原因が分からない場合は、まず皮膚科や専門のクリニックに受診してみましょう。
側頭部の薄毛の特徴
側頭部はげの特徴はこちらです。
- 結んだときに地肌が見える
- こめかみの部分の髪の毛が細くなる
- セットがしにくくなる
側頭部が薄毛になると、全体的に髪の毛が細く・短くなり、地肌が透けていきます。
髪の毛を耳をかけたり、結んだりしたときに薄毛を感じやすいです。
さらに、毛量が少なくなってくると、スタイリング剤で髪の毛が束になりやすかったり、バランスを取りにくくなったりするので、セットが難しくなることもあります。
側頭部の薄毛に関するよくある質問
側頭部の地肌がスカスカに見える原因は何ですか？
地肌がスカスカに見えるのは、側頭部の髪の毛が抜けていたり軟毛化したりしているからです。
その原因は、ストレスや凝り、偏った食生活、運動不足、睡眠不足、病気などさまざまです。
また、原因はひとつではなく複数が組み合わさって起きていることも珍しくありません。
ストレスを減らし、生活習慣の改善などをしても地肌のスカスカが治らない場合は、専門のクリニックでの診察をおすすめします。
いきなり抜け毛が増えたり、体調不良があったりする場合は、何かの疾患によって脱毛していることがあるので、早めに病院に受診しましょう。
側頭部の薄毛のサインはありますか？
側頭部の薄毛のサインはこちらです。
- こめかみ部分の産毛が増えた
- 髪の毛が細く、柔らかくなった
- 頭皮に乾燥や痒みがある
- あきらかに抜け毛が増えた
髪の毛が軟毛化して毛量が減るので、徐々に生え際とこめかみの境目が曖昧になっていきます。
日頃から、髪の毛の太さや量、頭皮状態の確認をしておくと、薄毛のサインを見逃しにくいです。
側頭部の薄毛は原因となる疾患を治療すれば治りますか？
疾患が原因で薄毛になっている場合は、甲状腺機能低下症や頭皮の病気があります。
その疾患を治療することで薄毛が治る可能性が高いです。
甲状腺機能低下症の場合は、甲状腺ホルモンが不足することで薄毛になるため、治療をして甲状腺ホルモンが増加すれば薄毛の改善も期待できます。
頭皮の病気には、牽引性脱毛症や脂漏性脱毛症などがあります。
毛穴への負担を減らし、皮脂分泌のバランスを整えることで頭皮状態が健康になります。
健康な頭皮であれば、太くて長い髪の毛が生えやすいため、頭皮状態を改善すれば薄毛の改善も見込めます。
