頭頂部をカバーするベリーショートスタイル
今回は、頭頂部の薄毛をカバーするベリーショートスタイルをご紹介します。
モデルさんは、元々、前髪の薄毛が気になっていましたが、最近は頭頂部の薄毛も気になるそうです。
短めですっきり刈り上げるスタイルがいいけど、後頭部にある傷はなるべく見えないようにしたいというご要望でした。
しかし、後頭部の傷を完全に隠そうとすると、頭頂部の長さを長めにして重たくしなければいけません。
そうすると、サイドだけしっかり刈り上がっていて、上が長くてベタっとなるスタイルになり、全体のバランスがおかしく、違和感が出てしまいます。
なるべく傷はカバーできるようにしますが、あまり隠そうとしすぎると、モデルさんの要望と違うスタイルになってしまうので、多少は見えるが、短くすっきりした仕上がりにしていきます。
また、前髪の生え際が少し後退しており、M字部分も目立ちやすくなっている状態です。
前髪が長すぎると厚さが出なくなり、頭皮が透けて見えます。
モデルさんの前髪は、短い毛がバラバラ生えてきているので、なるべく前髪は切れる範囲で短くしていった方が良いです。
そうすることで、透け感がなくなり薄毛に見えなくなります。
そして、サイドの刈り上げの高さは、前髪の長さに合わせて決めるとバランスが良くなるので、そのバランスでカットしていきます。
頭頂部は短く切りすぎると薄毛をカバーする髪の毛がなくなり、頭皮が透けてしまいやすいです。
全体的には短めにしますが、頭頂部の長さは少し残しながらカットしていきます。
前髪は、厚さを出しながら切りました。
まっすぐ下ろすと、少しぱつっとそろっているように見えますが、画像のように浮かして上げると、毛先がギザギザになります。
後頭部は、なるべく傷が見えないように切っています。
頭頂部の髪の毛は、細くなってきていますが、本数はあるので、カットでボリュームが出るように切るだけで、薄毛に見えにくくなります。
ここから、パウダーシェイクをつけてセットしていきます。
パウダーシェイクは白く濁っているミストで、中に粉が溶けています。
これをつけて乾かすと、粉だけが髪の毛に残って、それがハリコシになります。
乾かすときの順番は、右サイド→後頭部→左サイドの順で、右から時計回りに乾かしてください。
乾かす順番が違うと、髪の毛の流れができなくなってしまい、セットがしづらくなるので、つむじの向きに合わせて、髪の毛の流れを作っておくことが大切です。
まず、頭皮をこすりながら、右から左に髪の毛を流します。
次に、後ろから前に向かって流します。
その後、両サイドの髪の毛をM字部分をカバーするように前に持っていきます。
そうすると、画像のように前髪が三角に尖ります。
最後に、この尖がった部分を左に流すことで、綺麗なひし形のシルエットになります。
このように乾かすと、髪の毛が前髪に集まってくれるので、顔周りの薄毛が気にならなくなります。
また、前髪がおでこにペタっとくっついてると、汗などで割れた時に薄毛に見えて気になります。
なので、最後に前髪の下からドライヤーを当てて、生え際だけ上げてから下します。
全部前に乾かした後に、前髪の生え際に風を当てるだけで、少しだけ浮いてくれます。
最初に前髪を上げて乾かすと、ガバッと上がりすぎてしまうので、1番最後に行ってください。
実際に自分でセットするときも、ほとんど右手にドライヤーを持っていれば乾かせます。
左サイドを前に下ろすときだけ、左手でドライヤーを持つようにしてください。
乾かし終わったら、頭頂部のゴワゴワしてる部分を持ち上げるように、ふんわり動かします。
頭頂部に動きがなく、ペタっとしていると薄毛が目立ちますが、このように毛先が動いていてふんわりしていると、毛先の方に目線が行くので生え際の方が気にならなくなります。
パウダーシェイクだけだと、固まらないので、仕上げにハードスプレーで固めます。
形を作り終わった後に、離れたところからふわっとかけると、この形のまま一日持ちます。
顔周りの生え際の部分が気にならなくなり、頭頂部もボリュームが出たので地肌が透けなくなりました。
今回は頭頂部をカバーするベリーショートスタイルをご紹介しました。
同じような髪質やお悩みをお持ちの方は参考にしてみてください。
薄毛専門美容室 RELIVE
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