前髪の後退のサインは?生え際の後退の原因や対策・予防方法を解説

前髪が後退しているサイン
前髪が後退しているかも?そんなときに見られるサインとは
「もしかして前髪が後退してきた…?」と不安を感じたら、いくつかの兆候をチェックしてみましょう。生え際の変化には個人差がありますが、典型的なパターンがいくつか存在します。ここでは、前髪が後退している可能性がある代表的なサインを紹介します。
前髪がM字型になる
生え際がM字型に後退してきた場合、それはAGA(男性型脱毛症)の初期症状である可能性があります。とくにM字のように左右が後退している形は、進行型の薄毛に多く見られるパターンです。放置せず、早めに対策を始めることで、進行を遅らせることができます。
なお、M字だけでなく、生え際全体がじわじわと後退しているケースもあるため、定期的に鏡でチェックする習慣をつけておくことが大切です。
前髪の毛が細い
AGAの初期段階では、生え際の髪が他の部位に比べて細く、柔らかくなる傾向があります。こうした髪の毛は成長が不十分なまま抜けやすく、たとえ新しく生えてきても長く定着せずにまた抜けてしまうこともあります。
このような兆候が見られた場合、進行を防ぐためにも早めに専門のクリニックで診断・治療を受けることが重要です。放置すると、薄毛がさらに広がる可能性が高まります。
前髪の毛の密度が低い
AGAが進行するにつれて、頭皮の髪の密度が徐々に減り、地肌が透けて見えるようになります。特に、生え際や頭頂部は密度の低下が顕著に表れやすい部位です。
ただし、自分では変化に気づきにくいため、家族や友人など第三者の視点で指摘してもらうのも有効です。また、美容室でカットの際にスタイリストに相談すれば、プロ目線で髪の状態をチェックしてもらえます。
髪の密度には個人差があるため、他人と比べるのではなく、自分の頭皮の変化に敏感になることが薄毛対策の第一歩です。
抜け毛が多い
抜け毛の量が急に増えたり、抜けている毛が細く弱々しくなってきた場合は、薄毛が進行している可能性があります。
本来、髪は1日に50〜100本程度抜けるとされていますが、それ以上の抜け毛が続く場合は注意が必要です。特に「太い毛」ではなく「細くて柔らかい毛」が多く抜けているなら、ヘアサイクルが乱れ、髪が十分に育たないまま抜けてしまっている恐れがあります。
抜け毛の本数だけでなく、毛の質や太さにも注目して、早めに対策を始めましょう。
前髪が後退してきたときの対策方法
生え際が後退していると感じたら、それが一時的な抜け毛なのか、進行性の脱毛なのかを見極めることが重要です。
一時的な脱毛は生活習慣の乱れやストレス、季節的な要因で起こることがありますが、AGA(男性型脱毛症)のような進行性の薄毛であれば放置すればどんどん進行します。
髪の生え際を定期的に写真で記録する、抜け毛の質をチェックするなど、正しい観察習慣を身につけることが、早期発見と対策につながります。
髪型を変える
おでこの広さや生え際の薄さが気になる場合でも、髪型のボリュームやバランスを調整することで目立ちにくくできます。無理に毛を引っ張らないスタイルであれば、前髪の有無は好みで決めて問題ありません。
ただし、生え際の密度が薄く見えたり、前髪がぺたんと張り付きやすくなっている場合は、前髪で隠そうとすると逆に薄さが際立つことも。そのようなときは、前髪を横に流す、短くカットするといった工夫で自然にカバーしましょう。
生活習慣を見直す
毎日の食事と睡眠は、髪の健康にも深く関わっています。劇的な変化を目指す必要はありませんが、少しずつ改善して継続することで、将来的に大きな差になります。たんぱく質・亜鉛・ビタミンB群を中心に、栄養バランスの取れた食事を意識しましょう。
これらの栄養素は毛髪の成長に欠かせないため、毎日の食事でしっかり補うことが大切です。肉・魚・卵・海藻・ナッツ類・野菜などを組み合わせて、偏りのない食生活を心がけましょう。
睡眠改善のポイントは
- 就寝前のスマホ操作を控える
- 夕食や入浴は就寝の2〜3時間前までに済ませる
- 軽いストレッチで体をリラックスさせる
入眠直後に深く眠れるように、寝る前に心と体を整えることが重要です。
完璧を求めず、小さな改善を積み重ねていくことで、生え際の後退や抜け毛の予防につながります。
シャンプー方法を改善する
まず、お湯の温度は34〜37度のぬるま湯がベスト。熱すぎるお湯は頭皮の乾燥を招きやすくなるため避けましょう。洗うときは爪を立てず、指の腹でやさしくマッサージするように洗うのがポイントです。
特に生え際はシャンプーや泡が残りやすい部分なので、しっかりと時間をかけてすすぐよう意識しましょう。洗い方を見直すだけでも、頭皮環境の改善につながります。
ストレスを減らす
過剰なストレスが続くと、自律神経やホルモンバランスが乱れ、頭皮の血行が悪化して髪の成長に影響を与える可能性があります。完全にストレスをなくすのは難しいため、日頃から趣味に没頭したり、軽い運動を取り入れたりして、自分に合ったストレス解消法を見つけておくことが大切です。
うまくリフレッシュできる方法をいくつか持っておくと、ストレスと上手に付き合いやすくなります。
頭皮のケアを行う
頭皮マッサージは、毛根への血行を促進し、健やかな髪の成長を助ける効果が期待できます。ただし、強くこすったり爪を立てたりすると逆効果になるため、正しい方法で行うことが大切です。
マッサージを行う際は、指の腹を使って頭皮全体をやさしく円を描くように動かしましょう。特に血流が滞りやすい生え際、こめかみ、後頭部を重点的にほぐすと効果的です。全体の血流を促すために、徐々に頭頂部へ向かって手を移動させていくのがポイントです。
おすすめのタイミングは、お風呂上がりなど頭皮が温まり柔らかくなっている時間帯。1日5分程度を目安に、毎日続けることが理想です。
さらに、保湿効果のあるスカルプオイルを併用すれば、マッサージと同時に頭皮環境のケアも行えます。
育毛剤を使用する
すでに髪が薄くなっている場合は、市販の発毛剤や育毛剤によるセルフケアを検討してみましょう。
発毛剤と育毛剤は目的が異なります。
- 発毛剤:産毛や細く弱った毛を、太くしっかりと成長させる効果があります。主に「ミノキシジル」という発毛成分が配合されており、発毛の促進作用が医学的にも認められています。
- 育毛剤:頭皮を清潔に保ち、今ある髪が健やかに育つよう環境を整えるもの。抜け毛予防や頭皮の保湿、炎症ケアに役立ちます。
それぞれの効能や自分の症状に合わせて選ぶことが大切です。薄毛が気になり始めたタイミングで、早めの対策を心がけましょう。
植毛する
生え際の後退に対して、最も効果的な対策のひとつが自毛植毛です。これは、自分自身の健康な毛髪を毛根ごと後退した生え際や剃り込み部分へ移植する治療法で、見た目の改善が期待できる方法です。
生え際が後退してしまうと、顔の印象が大きく変わり、自信を失いやすくなります。その原因となるのは、剃り込み部分やおでこの毛髪量が減ってしまうこと。つまり、そこに再び髪を取り戻すことができれば、悩みの根本的な解決につながります。
ただし、M字の深い後退や広がったおでこ部分は、一般的な育毛剤や生活習慣の改善では対応が難しいケースもあります。というのも、生え際の毛根がすでに機能を失っている(=毛根が死んでいる)可能性があり、その場合、発毛効果を得にくいからです。
そういった背景から、確実性を求める方には自毛植毛という選択肢が検討されています。
前髪が後退する原因・理由
遺伝やホルモンバランスの影響に加え、生活習慣やストレス、誤ったヘアケアなど、さまざまな要素が複雑に関与しています。そのため、原因を正しく把握し、適切な対策を取ることが、生え際の後退を防ぎ、進行を抑えるための第一歩となります。
遺伝
男性ホルモン「テストステロン」が、酵素「5αリダクターゼ」の働きによって「ジヒドロテストステロン(DHT)」に変換されることで、髪の成長が妨げられます。このDHTの影響を受けやすい体質は遺伝によって決まるとされ、とくに母方の家系から受け継がれることが多いと言われています。
ただし、遺伝がある=必ず薄毛になるというわけではありません。発症リスクが高まるだけであり、生活習慣やケア次第で進行を防ぐことも可能です。
加齢
加齢によって身体のさまざまな機能が衰えるのと同様に、髪の毛の成長にも変化が現れます。毛髪には「成長期」「退行期」「休止期」といったサイクルがありますが、年を重ねることで成長期が短くなり、休止期が長くなる傾向があります。その結果、髪が十分に育つ前に抜けやすくなり、ボリュームダウンや薄毛が目立つようになるのです。
この変化は、季節によって成長が変わる植物にも例えられます。春や夏に元気に伸びた葉が、秋から冬にかけて成長を止めるように、髪も年齢とともに成長力が弱まっていくのです。
さらに、遺伝も薄毛のリスクに関係しています。家族に薄毛の人が多い場合は、自分も薄毛になりやすい体質を受け継いでいる可能性があります。遺伝的に薄毛の傾向がある方は、毛根が男性ホルモンの影響を受けやすいと考えられています。これは、親の特徴を受け継ぐ植物の性質にも似ています。
AGA
額のラインや頭頂部の髪が細くなったり、抜けやすくなったと感じる場合、AGA(男性型脱毛症)の初期症状である可能性があります。とくに前髪のボリュームが減ってきたときは、注意が必要です。
気になり始めた段階で対策を取ることで、進行を緩やかにできることもあります。少しでも不安を感じたら、早めに専門のクリニックに相談してみましょう。
生活習慣の乱れ
栄養バランスの偏りや運動不足、睡眠の質の低下などは、髪にとって大きなマイナス要因です。髪の成長にはタンパク質・ビタミン・ミネラルといった栄養素が不可欠ですが、それが不足すれば毛は細く弱くなりやすくなります。
また、頭皮に栄養を運ぶのは毛細血管です。運動不足によって血行が悪くなると、頭皮に十分な栄養が届かなくなり、結果として抜け毛のリスクが高まります。さらに、睡眠不足によって成長ホルモンの分泌が減ると、髪の健やかな成長にも影響が出てきます。
生え際の変化が気になるなら、まずは食事・運動・睡眠といった生活の基本を見直すことが、抜け毛予防の第一歩です。
ストレス
強いストレスを受けると交感神経が過剰に働き、血管が収縮して血流が悪くなります。これにより、頭皮への栄養供給が滞り、髪の成長が妨げられる恐れがあります。また、ストレスは成長ホルモンの分泌量も減らしてしまうため、健康な髪の育成を妨げる要因にもなります。
職場でのプレッシャーや人間関係の悩みを抱えていると、知らず知らずのうちにストレスが蓄積し、生え際の後退が進行してしまうこともあります。
もし「最近、生え際が気になる」「思い当たるストレス要因がある」と感じている方は、早めに適切な対処を検討していくことが大切です。
頭皮環境の悪さ
頻繁なパーマやヘアカラー、強い熱を加えるブロー・ヘアアイロンの使用は、髪や頭皮に負担をかけやすく、生え際の毛が弱る原因になることがあります。
また、シャンプーでの洗い方が乱暴だったり、整髪料を過剰に使っていると、毛穴詰まりや頭皮トラブルを引き起こす可能性も。
前髪の後退が気になってきた方は、まずは毎日のスタイリングやヘアケアの方法を見直すことから始めてみましょう。
ホルモンバランスの変化
ホルモンバランスの乱れは、前髪が薄くなる大きな要因のひとつです。
とくに男性ホルモンの一種である「DHT(ジヒドロテストステロン)」は、毛根の働きを弱め、髪の成長を妨げてしまう特徴があります。
このDHTは、テストステロンというホルモンが「5αリダクターゼ」という酵素によって変換されることで生成されます。DHTの生成が過剰になると、毛根がダメージを受けやすくなります。
さらに、加齢やストレス、生活リズムの乱れはホルモンバランスを崩しやすく、DHTの影響を強めるリスクがあります。前髪が気になる方は、体の内側から整える意識も大切です。
前髪が後退しているかのセルフチェック
鏡を見るたびに「前髪が薄くなった」「生え際が後退してきた」と感じる方は要注意。薄毛は放置すると進行する可能性があるため、早期のセルフチェックが大切です。
この章では、自分で簡単にできるチェック方法を紹介します。気になる方は今の状態を確認してみましょう。
おでこの広さのチェックの場合
まずは、眉毛の上から小指・薬指・中指の順に指を重ねて生え際に向かって置いてみましょう。
中指と生え際の距離を見ることで、生え際の後退具合をチェックできます。
この間隔が広いと、AGAが進行している可能性も。ただし、おでこの広さには個人差があるため、過去の自分と比べて判断することが大切です。
髪の状態のチェックの場合
健康な髪と薄毛が進行した髪は、以下のような特徴で見分けられます。
健康な髪の特徴
・太くてしっかり長さがある
・ハリやコシが感じられる
・均一に生え揃い、地肌が見えにくい
薄毛が進んだ髪の特徴
・細くて短い髪が増える
・コシがなく、全体にボリュームが出にくい
・密度が下がり、地肌が透けて見える
とくに、やわらかくフワッとした細い毛(軟毛)が目立つ場合は要注意。
ヘアサイクルの乱れが原因で、生え際の後退が進んでいる可能性があります。
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前髪の後退に関するよくある質問
生え際の後退に関して多くの方が気になる疑問にお答えしていきます。
男性は何割がはげますか?
日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン(2017年版)」によれば、AGA(男性型脱毛症)の発症割合は以下のとおりです:
- 20代:約10%
- 30代:約20%
- 40代:約30%
- 50代以降:約40%
このデータからも分かる通り、年齢とともに発症率は高まっていきます。全体としては、日本人男性の約3人に1人がAGAを発症するとされています。
男性はいつからはげはじめますか?
生え際の後退は、必ずしも年齢に関係なく起こることがあります。若いうちから進行する人もいれば、年齢を重ねてもあまり変化が見られない人もいます。とはいえ、年齢とともに薄毛のリスクが高まる傾向があるのは確かです。
特に、AGA(男性型脱毛症)は加齢とともに発症しやすくなるため、早めの対策が重要です。気になるサインが出始めたら、年齢に関係なく適切なケアや医療機関への相談を検討しましょう。
将来はげる人の特徴はありますか?
若いうちから髪が薄くなる男性もいれば、年齢を重ねても髪がしっかり残っている男性もいます。つまり、すべての人が必ず禿げるわけではありません。髪の状態には個人差があり、遺伝や生活習慣、頭皮環境など、さまざまな要因が影響しています。大切なのは、自分の髪の変化に気づいたら早めに対応することです。
・親族に薄毛の人がいる
自分も将来的に薄毛になるリスクが高いと考えられています。特に、男性型脱毛症(AGA)は遺伝の影響を大きく受けるとされ、母親や母方の祖父母に薄毛の傾向がある場合、発症しやすくなる可能性があります。
これは、男性ホルモン「テストステロン」が「5αリダクターゼ」という酵素と結びついて生成される「ジヒドロテストステロン(DHT)」という物質が、髪の成長を妨げる働きをするためです。
ただし、遺伝だけですべてが決まるわけではありません。生活習慣やストレス、頭皮環境の管理によって、発症のリスクを下げたり、進行を遅らせることも可能です。髪に不安を感じたら、早めのケアを心がけましょう。
・生活習慣の乱れ
薄毛のリスクを高める大きな要因の一つです。
栄養が偏った食事や不規則な睡眠、ストレスの多い生活が続くと、髪や頭皮に必要な栄養素が不足しやすくなります。その結果、頭皮の状態が悪化し、髪が育ちにくくなる可能性があります。
特に、高脂質・高カロリーな食事は頭皮の皮脂分泌を過剰にし、毛穴詰まりを引き起こすことも。これが抜け毛や薄毛の原因となるケースも少なくありません。
また、成長ホルモンが分泌される夜間の睡眠は、髪の成長に欠かせない時間です。睡眠の質が悪いと髪の育成に必要なホルモン分泌が滞り、薄毛リスクが高まります。
髪の健康を保つためには、栄養バランスのとれた食事と質の良い睡眠が欠かせません。生活習慣を見直すことが、薄毛予防の第一歩です。
・ストレスを溜め込みやすい人
薄毛リスクが高まると考えられています。
過剰なストレスは自律神経のバランスを乱し、頭皮の血流を悪化させます。その結果、髪の成長に必要な酸素や栄養が行き届きにくくなり、髪が抜けやすくなったり、細くなったりすることがあります。
心身に強い負荷がかかる生活を続けている方や、気持ちの切り替えが苦手な方は、髪に影響が出やすい傾向があります。日頃からリラックスできる時間を作り、ストレスと上手に向き合うことが大切です。
・喫煙
薄毛リスクを高める要因のひとつです。
タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させる作用があり、頭皮の血流を悪化させます。その結果、髪の成長に必要な酸素や栄養が届きにくくなり、抜け毛が増える原因となります。
喫煙習慣のある人は、そうでない人に比べて薄毛が進行しやすい傾向があるため、将来の髪の健康を守るためにも禁煙を検討するとよいでしょう。