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RELIVEの美容師は、薄毛などの毛髪の悩みを解決する専門家です。

本村 恵嗣(大宮店)

本村 恵嗣(大宮店)

Profile

1988年8月14日生まれ。埼玉県飯能市出身。

幼い頃、初めて美容室に行ったときのことを今でも覚えています。鏡の前に座ると、目の前で髪が変わっていく様子が楽しくて、気づけばワクワクした気持ちでいっぱいになっていました。その時の感動は、ずっと心の片隅に残り続けていました。

小さい頃は、3歳年上の兄にべったりで、いつも後ろをついて回っていました。兄が遊ぶものは何でも面白そうに見えて、一緒にいると安心できたのだと思います。その一方で、本を読むことも好きで、静かに物語の世界に入り込む時間も大切にしていました。現実とは違う世界に触れることで、さまざまな考え方や価値観に出会えるのが楽しかったことを覚えています。

しかし、学校生活はあまり得意ではありませんでした。集団の中で過ごすより、一人でいる時間のほうが落ち着くタイプだったからです。そんな自分が少し変わるきっかけになったのは、中学時代に出会った友人の存在でした。気を使わずに自然体でいられる友人と過ごすうちに、少しずつ自分を出せるようになりました。

部活ではテニスに打ち込みました。うまくいかないことも多かったけれど、その友人がいたから続けられたし、気持ちが楽になることもたくさんありました。今思えば、その時の経験があったからこそ、今も人とのつながりを大切にできているのかもしれません。

高校に入ると、時間のほとんどをアルバイトに費やし、働くことの大変さや楽しさを学びました。同時にファッションにも興味を持つようになり、アルバイト代を貯めては好きな服を買い、髪型やコーディネートを考えるのが楽しくなっていきました。特別なきっかけがあったわけではありませんが、「自分はなんとなく美容師になるのだろうな」と漠然と思うようになっていました。

強い夢や憧れがあったわけではありませんが、美容の世界に進むことに迷いはありませんでした。進学先を決めるとき、当時読んでいた雑誌に載っていた日本美容専門学校を見つけ、「なんとなくここならいいかも」と思い選びました。奨学金を借りながら夜間部に通い、深夜のコンビニでアルバイトをして学費を賄い、できるだけ早く卒業して現場で働きたいと思っていました。

美容の技術を学ぶことには興味がありましたが、それ以上に「早く現場に出て仕事をしたい」という気持ちが強かったです。同時に、学校という環境そのものから早く抜け出したかったという思いもありました。夜間部には年齢も経歴もさまざまな人が集まっていて、自分に合わない空気ではなかったものの、やはり「学生」より「社会人」として過ごしたい気持ちのほうが大きかったのだと思います。授業を受けながらも、心の中では「一日でも早く働きたい」と思い続けていました。

20歳で美容師としてのキャリアをスタートしました。アシスタント時代は「とにかく早く一人前になりたい」という気持ちでがむしゃらに技術を磨き、仕事を覚えることに必死でした。できることが増えていくのが嬉しくて、辛さよりも「もっと上手くなりたい」という気持ちのほうが強かったです。

本当に悩んだのは、スタイリストになってからでした。お客様を担当できるようになったのに、思うように指名がつかず、結果が出ない日々が続きました。頑張っても報われないことが続くと、「自分には向いていないのかもしれない」と思うこともありました。

そんなとき、ずっと指名してくださるお客様がいました。最初はたまたま担当しただけでしたが、何度か通ううちに「あなたのカットが好き」と言ってくれるようになりました。その言葉に救われ、「自分を必要としてくれる人がいるなら、もう少し続けてみようかな」と思えるようになりました。

そこからは、不思議と少しずつ指名が増え、仕事が楽しくなっていきました。そんな中、個人経営の美容室に転職。環境が変わることに不安もありましたが、そこで出会ったスタッフたちは皆あたたかく、適度な距離感の中でお互いを尊重し合える関係でした。

個人経営ならではのアットホームな雰囲気の中で、お客様との距離もぐっと近くなり、美容師としての考え方も変わりました。以前よりも一人ひとりのお客様と深く関わるようになり、髪のことだけでなく、さまざまな相談を受けることも増えました。

「ここに来るとホッとする」「あなたに髪を任せたい」と言われるたびに、美容師としての喜びを実感できるようになりました。

美容師の仕事は華やかに見えますが、実は地道な積み重ねの連続です。最初は結果が出なくても、続けるうちに少しずつ形になっていく。途中で悩むこともありましたが、気づけば長い時間が経ち、今では「続けてきたからこそ得られたものがある」と感じています。

これからも、お客様一人ひとりの悩みに向き合い、その方にとって最適な提案ができる美容師でありたいと思っています。髪の変化に不安を感じる方や、どうしたらいいか分からないと悩んでいる方に寄り添い、少しでも自信を持てるスタイルを一緒に見つけていけたらと思います。